2013年2月4日月曜日

10月19日(18日目):オランダ・アムステルダムへ向かう途中:夜行電車トラブル

夜中に怖い思いをしながらも、ようやく、熟睡していた。

どこかの駅で止まったな~明るくなってきたな~と思いながら、目を覚ます。

時間は午前5時半。

眠いな、まだ、寝よう。


それから、30分、まだ止まってる。

外がざわざわしてきた。


同室のデンマーク人も起きてきた。

外に出ると、駅員がうろうろ、乗客がうろうろ。

まだ6時なのにー。

アムステルダム到着はたしか10時の予定だった。


どうしたんだろう?
不安そうに、デンマーク人に助けを求める。
着替えて、外に様子を見に行ってもらった。


その間、隣の部屋とか見てみると、あれ?誰もいない。
あの、酔っ払いも、場所を教えてくれたおばさんもいない。

駅員がやってきて、こう言った。

「この電車はトラブルで、ここで停止、
ここから先は動かない。
バスかタクシーで向かってくれ」

と。


そんなことってあるの~~

あるのね、ヨーロッパ。

で、ここはどこ?

駅名を見ると、「エメリッヒ」というところ。
しかも、ぎりぎりドイツ。
オランダ入りもしてやしない。


そして外は、大行列。
どうやら、電車が動く駅まで移動するバスが出るらしい。

寒い中、大きな荷物を抱えて待つ人たち。
待ちきれず、タクシー相乗りでいく人たちも。

私はよく分からず、先ほどのデンマーク人と待つことに。

途中、トイレに行きたくなったけど、駅にトイレもなく、
朝早すぎてどこもやっておらず、耐えるしかなく、、、。


約1時間半待って、バスが来て、乗り込む。
荷物が人ひとり分くらいあって、気まずかった。

そこから、バスで30分くらい移動して、ようやくオランダ入り。

この時点ですでに10時を過ぎており、
友人との待ち合わせにも間に合わず、トラブル続きで充電もなくなり、
とりあえず、アムステルダムではなく、その日の目的地ユトレヒトに向かうことにした。

こんなトラブル、日常茶飯事なんだと、この旅で知ることになる。







10月18日(17日目):デンマーク・コペンハーゲン6日目4:夜行電車でデンマーク人と

さて、夜行列車に乗って2時間ほど経ち、駅に止まると、私の部屋に新しく人がやってきた。

私と同い年(もう少し上?)くらいの男性。


私が慌てて、ソファで寝てたのを起き上がると、
「気にしないで、気にしないで、寝てて」と。

ま、向かい合わせになって、寝てるわけにはいかないので、色々荷ほどきしたり、アイパッドで写真みたりしていた。

少したって、そのデンマーク人(名前聞いたけど忘れた)と話をした。

デンマーク人はもともとイラクに住んでいて、イランイラク戦争で逃げてきたそうだ。
電車に乗りついで、たくさん歩いて、みたいなこと言ってた。(私のリスニングが正しければ)

イラクに親戚や友人がいるから、前に帰ったんだけど、みんな性格が怖くなっていた、と話していた。
ちょっと腕がぶつかっただけで「Kill you!」って言うんだって。
「宗教のせいだ、宗教のせいで戦争が起こる」って暗い顔してつぶやいてた。

年齢は私と同じ年で、コペンハーゲンのはずれに住んでいて、貿易の仕事をしていたけど、今は休職中。
アムステルダムで友人と会うらしい。

私は、デンマークのデザインが好きで来た、と話をした。

デンマーク人はBang & Olufsenとか、有名なんじゃない?と。
有名ですよ、私もイヤホン持ってたし、とか話す。

ヤコブセンは知ってる?と聞いたら、当たり前だよ、と。

全然デザインに興味なさそうな風貌(失礼!)だったけど、この国の資産として自信を持っているようだった。

デンマークの住み心地の話とかをすると、いい国だけど、太陽がなくてみんな薬を飲んでる、と言っていた。
スペインが好きらしく、さかんにスペインの太陽が好きだと連呼していた。

デンマークに惚れてる私に住んじゃえばいい、と言い放ち、
デンマーク政府は日本が好きだから、簡単に住めると言う。
仕事なら、紹介してやるよ。旦那さんは住みたいのか?と。

一応、前にいろいろ調べたけど、この国はなかなか移住できないらしいよ。
当たり前だけど、福祉の国だから、それ目当てで来られても困るしね。

だから、このデン人の言うことは話半分で聞いてたけど、
なかなかいいやつだった。


そんな話をしていたら、夜遅くなってきたので、寝ることに。
デン人に上の寝心地がいいから、上で寝るといいよ、僕は下で寝るから、と言われたけれど、
上は怖いし、荷物が載せられない、と話したら、
じゃあ、僕が上で寝るから、下どうぞ、と言ってもらえた。
おかげで、男女同室でも、気にせずゆっくり寝ることができた。


と思っていた。


夜、いきなり扉がドンドンドンドンとすごい剣幕でたたかれた。

何事!?
警察!?
パスポートチェック?(一応国境をまたぐので)

と思い、扉を開けようとしたところ、
デン人が「ノーノーノー」と止めてくる。

良く聞くと、外で酔っ払いが喚き散らしている。

あ、あのおじさんだ。(前の日記参照)

あの部屋をじっと見ていた怪しいおじさんがお酒を飲んで、暴れているらしい。

鍵を開けなくてよかった、、、。

じっとしていると、今度はデン人側の壁が思いっきり叩かれている。
どうやらあのおじさん、隣の部屋らしい。


良かった、あのおじさんと二人だったら、大変なことになってたわ、、、。

一人がいい、と思っていた部屋だったけど、
デン人(しかも男だし、電車旅、慣れてそうだし)がいたおかげで、ちょっと安心。

そんな、列車旅、1つめのトラブル。