ロンシャンへの道のりは長い。
町からロンシャンのシルエットが見えた。
見えたけれど、そこは山の上。
あ、、、あそこまで行くんだ、と思ったのは私だけではないはず。
山道を登りはじめ、さっそく息が切れ、
小学校のときの遠足で疲れたときによくやった後ろ向き歩きをはじめる。
これが、意外と心地よく、3人でぺちゃくちゃ話しながら1時間近くかけて登った。
途中、車がびゅんびゅん通るもんだから、うらやましくて仕方なかった。
そして、、、目の前に現れたロンシャン。
息を呑むような美しさ。
壮大さ。
今まで見た建築物の中で圧倒的に心震わせる彫刻だった。
なんでこんなにキレイなのか、いろいろ考えた。
中に入る。
曇り空の日だったけれど、ステンドグラスの模様が浮き上がり
なんともいえない空間ができていた。
凛とする空気。
細部をじっくり見るより、まず始めにこの空気感を体全体で味わいたいと思った。
だいぶ長いこと3人で打ちのめされていて、
体は冷え切ってしまった。
受付に降りてきて、ココアを購入。
(自販機)
さて、この受付はレンゾピアノによって最近設計されたもの。
明るくて心地よい。
まったく主張しない建物なので、ロンシャンの雰囲気を壊すことなくビジターセンターとしての役割を担っていると思った。
もっとのんびりしていたかったところ、
急に受付のおばちゃんがフランス語でまくし立てる!
どうやら、もう時間だから帰れ!と言っているよう。
急いで、買いたかったロンシャンの絵本を買って帰る。
私たちが出た瞬間扉をガチャンと閉めた。
17:30
閉館は18:00と聞いていたけれど、17:30だったようで。
それにしてもすごい勢いだった。
日本じゃ考えられない。
帰りは下り坂。
すたこらさっさと下る。
が、町にでたものの、食べ物を置いている店は少ない。
やっていたとしても18:30からとか19:00からとか。
唯一開いていたケバブ屋に入り、ケバブサンドを食べ、
帰りにビールを買って、飲みながら帰る。
陽気で楽しい時間。
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